フランス軍、3種類のコロニアルオフィサーパンツ

メンテナンスが終わって、よいパンツが数本店頭にお品出しとなりましたので、ご紹介いたします。
清涼感たっぷりのフランス軍のホワイトパンツ。
どれもコロニアルでのオフィサー用としてつくられたものです。

まずはステンシルにてかろうじて1949年製であることがわかるこちらから。
フランス軍らしいツータックが入ったフロント、ウエスト内側にサスペンダーに対応したボタンがつきます。

生地は蝋を染み込ませたよう少しヌルっと感じるようなコットンリネンです。
きっちりと隙間なく織られた細かい編目には凹凸が見てとれます。

次に1950年代の少し小さいサイズのもの。
若干裾に向かって広がっていくように感じられますが、実際はストレートシルエットです。
短めの丈が太い幅で終わる楽しいバランスの一本です。



ウエストのベルトループは、さりげなく三角形の形をしています。
ツータックも健在です。



生地は、今回の３本の中では一番普遍的でしょうか。
綾織の丈夫なコットン生地を使っています。

最後にウエストに銀色の金具を備えたアジャスターがつくタイプです。
フロントはもちろんツータック、裾は後ろ側が長いモーニングで仕上げられています。

ボタンはボーンボタンが採用され、生地は薄手のモールスキンのような滑らかで少し光沢を感じるようなコットン生地です。
３本の中では、一番上品というか、よいところに着ていく用かな、という雰囲気の一本
です。

今回は一番小さいサイズを履いてみました。
タックが入りふんわりした腰元からパツンとした丈で愛嬌のある表情です。
３本ともデッドストックではありませんが状態はよいので、夏のさまざまな場面で活躍してくれそうです。

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