M47前期タイプのショートジャケット

フランス軍M47パンツの対として使われていた、M47前期タイプのフィールドジャケットをご紹介します。
フロントにシンメトリーに並ぶ4つのポケットやチンストラップなどディテール過多の割には、ガツガツした印象がありません。

おそらく、襟やフラップポケットなどに直線を使わずに、角が取れたラインに仕上げたことによって全体が丸くまとまっているのだと思います。

襟はボタンの開閉法によって、ステンカラー、テーラード、チンストを占めてハイネックにと3タイプの着こなしが楽しんでいただけます。

 

もともとのシルエットは、背中とコートの間に空間ができるようなワイドに広がっていくAラインです。
後ろ身頃のみ入っているウエストのドローコードを引いていただくと綺麗にタックがより、しなやかに形が変化します。

フランス軍らしい前合わせのカーブライン。
生地は前期M47パンツ同様、ガサっとした茶色よりのオリーブカラー、横糸の走りが凸凹と表情豊かです。
フラップポケットをめくれば、物が落ちないようにさらにボタン付きの蓋があるとこともパンツ同様です。

ボソッと太さのある袖は少し野暮ったい印象で、全体のテンションをよい意味でダウンさせてくれます。
ミリタリー要素は多く盛り込まれていますが、着ていただくと力みの少ない、とてもよいジャケットだと思います。

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